頭部外傷発生時の対処方法

こんにちは!
スポーツメディカル整骨院の安達です。

私はアメリカンフットボールのトレーナーをしていた事もあり、脳震盪には細心の注意をはらって対応することが大切だと常々思っています。

実は、脳震盪は小学生や中学生のクラブチームや、部活動レベルでも発生しています。

それに気づかずに見過ごしてしまっている事が多いので、とても怖いなと感じています。

先日もお子様をお持ちの患者様の施術中に「うちの子がこんな事あってね…。」という内容が、脳震盪でないか?と、思う内容で「脳震盪かもしれないから、病院に連れて行った方がいいと思いますよ。」と、お伝えした事もあります。

なので、ジュニア期では大人がしっかりとした対応をする事が大切になります。

これは、命を守るという大事なことに繋がってきます。

頭部外傷とは?
皮膚の外傷

最も身近な頭部外傷として、たんこぶ(皮下血腫といいます)が挙げられます。
皮膚が深く裂けている場合には(頭部裂創あるいは切創といいます)縫合する必要があります。

頭蓋骨の外傷

皮膚や筋肉の下には頭蓋骨があります。強い力が加わると丈夫な頭蓋骨も折れてしまいます。これが頭蓋骨骨折です。ひび割れ線が入る程度の骨折(線状骨折)から、複雑に頭蓋骨が割れて、さらには頭の内側にめり込んでしまうような骨折(陥没骨折)もあります。骨折がある場合、それだけ強い力が頭に加わった証拠です。

脳の外傷

脳に影響が及ぶような外傷。これを頭蓋内損傷といいます。特に、交通事故や高い所からの転落事故など、頭部に大きな力が加わる場合には、重症頭蓋内損傷を来すことが多くなります。このような場合を高エネルギー外傷といい、頭以外の外傷(胸、おなか、手足など)を伴うことも多く、一見元気そうに見えたとしても注意が必要です。

【頭蓋内損傷に共通する症状】
脳のどこが損傷されるかによって症状は変わりますが、一般的には頭痛、嘔吐、運動麻痺(特に半身運動麻痺。真っ直ぐ歩けない、立てない、顔が曲がる)、感覚障害(特に半身のしびれ。びりびりする、触っても感覚が弱い)、言語障害(言葉が話せない、呂律が回らない、理解できない、会話が成り立たない)などに始まり、進行すると、意識障害(反応が鈍い、目を覚まさない)、けいれん発作などが出現し、放置しておけば最終的には死に至ります。

脳挫傷(のうざしょう)

脳に大きな力が加わり、脳が崩れ、出血を起こすことがあります。脳が崩れることを脳挫傷(のうざしょう)、出血した場合を脳挫傷性血腫(のうざしょうせいけっしゅ)と呼びます。脳挫傷は力が加わった部分の全く反対側(例えば前頭部をぶつけた場合には後頭部)に生じることもあります。

【脳挫傷の症状、特徴】
脳挫傷は外傷後数時間経ってから明らかになってくることもあり、特に脳挫傷性血腫は後から徐々に増えてくることがあります。この場合、受傷直後は元気だったのに、数時間経って目を覚まさない、運動麻痺などの症状が出ます。さらに脳が傷んだことで腫れを来し(脳腫脹)、脳ヘルニア(脳が腫れて、本来あるべき場所からずれ出てしまうこと。特に隙間の多い、脳の下方向にとび出すことが多く、この場合、脳幹という生命維持中枢が存在する大事な部分が損傷してしまう)を起こして死に至ることもあります。

経過観察が大切

頭部外傷をズラッとあげても、脳震盪以外にもたくさんあります。
脳震盪もなん度も繰り返してしまうと重篤な症状を残す事もありますので、脳震盪だから大丈夫と安易に考えないようにしましょう。

もし、現場で起きてしまったら…

発生した時刻を記録して下さい。

仮に救急車を呼んだ場合、救急隊員に時間を報告する必要があります。

その後、脳神経系のチェック(目、鼻、味など)、気持ち悪さ、頭が痛いか、バランス感覚、記憶力チェックなど行います。

数分経過しても症状が改善しない場合や悪化している場合には、救急搬送を視野に入れて下さい。

24時間後に症状が出てくる場合もあるので、次の日も経過観察することが大切です。本人が大丈夫と判断しても、安易に復帰させるよりも専門医の先生に相談をすることをオススメします。

当院近くの脳神経内科の病院▽
あらい内科・脳神経クリニック


スポーツメディカル整骨院(通称ゴリラ)
院長:安達 愛美(柔道整復師)
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